年齢の高さとつわりの症状の重さは関係ある?

妊娠すると多く人が悩まされる「悪阻」。
しかし、そのつわりも人によってその強さはまったく違い、その上年齢とも関係があるという噂もあります。

本当につわりと年齢に関係はあるのでしょうか。その辺をもう少し深く探ってみたいと思います。

つわりの原因を知っておこう

最初につわりの原因を知っておきましょう。
基本的には可能性の高い原因はいくつか言われていますが、実際にはまだすべて解明されているわけではありません。

まず、黄体ホルモンや絨毛性ゴナドトロビンが大量に分泌されることが考えられています。この絨毛性ゴナドトロビンとは妊娠検査薬にも利用されている物質でホルモンの一種です。

次に考えられることは胎盤の問題です。
まだ未熟な胎盤のため、赤ちゃんを異物と誤認してしまいアレルギー反応を起こしていると言われています。それがつわりという気持ちの悪さとなって、現われると考えられているのです。

また、ホルモンのバランスをはじめ体の変化が大きくなるために起こる、一種の自律神経失調症のような症状がつわりとも言われています。

他にも母体の行動を制限することで流産を抑えるという、免疫システムによる症状ということも考えられているのです。

妊娠初期に起こる妊娠中毒ではないかとも言われた時代もありましたが、それは関係ないと言われています。他に毒素となる食べ物を摂取しないため、つわりを起こすということも言われています。

高齢とつわりの関係

高齢出産とつわりの症状の重さは直接的には関係ないようです。
ただし年齢が高くなるほど体力が落ちるわけで、疲れも若い頃より感じるようになるのは当然のこと。

そのため疲労が強まれば、つわりにも影響することがあると考えられるわけです。

もちろんこれも個人差があるのでいちがいには言い切れませんが、傾向としては高齢とつわりの重さは関節的に関係しているようです。
そしてホルモンのバランスの変化にも、年齢が高くなるほどなかなか慣れないのも仕方ないこと。そのため、つわりを重くしてしまうと考えることは当然考えられることです。

<h3>つわりの時期・期間と年齢の関係</h3>
つわりの時期は個人差があり、あまり感じなかったという人から出産するまで弱いつわりが続いたという人などさまざまです。
つわりを感じた時期は3週目以前の人が6.3%、4~5週目は62.4%、6~7週目が26.6%、8~9週目が2.4%となっており、多くの人は妊娠4~5週目から始っていると言えます。

実際には3~4週目でつわりがあると病院に行くと、そんなに早く感じるわけないと言われることもあるようです。
妊娠体験をした女性は本当にいつもとは違い、軽い車酔いのような症状を感じたと言う人もたくさんいます。

また、妊娠したいという気持ちや妊娠したくないという気持ちなど、メンタル的なことがそのようにさせるのではないかと言う人もいます。
しかしこの辺もあり得ないと言い切れないところが、まだつわりが解明されていないところでもあるのです。

高齢出産の妊婦ほどつわりも重いという噂もありますが、これは個人差があるのであまり関係はありません。
ただし体力が落ちている場合は、つわりもひどくなるということは考えられるようです。

ビタミンB6を摂取して悪阻対策を

年齢関係なく悪阻の症状対策として現段階で有効と言われているのが「ビタミンB6」。
実際に悪阻症状の治療として使用された実績もある栄養素の1つです。

ビタミンB6は葉酸やビオチンといったビタミンB群の一種のため、葉酸サプリなどでしっかり摂取することをおすすめします。