二人目不妊になってしまう原因と対策とは

「一人目はすんなり授かったのに、二人目がなかなかできない…」
という悩みを持つ夫婦は少なくありません。

それにより自分たちが不妊ではないのかと疑ってしまうこともありますが、一人目の時より確実に年齢を重ねており、卵子と精子の老化が進んでいるということなるため、二人目が一人目より授かりにくいのは当然と言え、このような状態を「続発性不妊」とも呼びます。

ここでは二人目不妊の原因と対策について解説していきたいと思います。

二人目不妊の原因

二人目不妊の原因には大きく分けて、

  • 出産時の出血や感染症
  • 婦人科系の疾患を持っていた場合
  • 加齢
  • ホルモンバランス

の4つと言われています。
これらについての要因や改善法などを考えてみましょう。

この状態を放っておくと妊娠力がどんどん落ちてしまう可能性もあるので、早く自分の状態を知り、対処していくようにしましょう。

出産時の出血や感染症

一人目の出産のときに多量(700CC以上とも言われています)に出血したり、胎盤の剥離に20分以上かかった場合などに多量出血した場合は次の妊娠がなかなか難しくなることも。

受精卵が着床するべき子宮内膜が傷つくと子宮内膜が厚くなってしまい、受精卵の定着が悪くなることが原因です。
出産時の感染症などでも同じことが言えます。

また、一人目の時に帝王切開で出産している場合、腹腔内の癒着などで妊娠しにくくなっていることもあります。

対策としては妊活を始める時に血液を十分作ることが重要です。
そのためには造血のための栄養素を十分摂り、日常の生活リズム、睡眠などもしっかり整えるようにしましょう。

また、適度な運動で血流を良くすることも重要です。造血のためには鉄分だけでなく、鉄分の吸収を高めるビタミンC、それに造血にはタンパク質、ビタミンB6、葉酸、亜鉛なども欠かせません。

婦人科系の疾患

例えば子宮内膜症や卵管障害などの疾患である場合、1人目は偶然妊娠しても2人目は難しいということもあります。
まず、不妊の原因が疾患などを持っているなら、改善することで不妊も改善されます。

ホルモンバランス

ホルモンバランスが乱れることは直接不妊に影響します。
そして、ホルモンバランスを崩してしまう要因はさまざまなところにあると言えそうです。

例えば一人目の子どもの育児のため、精神的にも体力的にも疲れてしまうと、どうしてもホルモンバランスが悪くなります。

精神的な問題は自律神経を崩し、それに連動してホルモンバランスも崩していきます。
もちろん精神的疲れの要因は育児が原因とは限りません。例えば親との同居や仕事での人間関係などさまざま要因があり、そのため少しでもストレスを解消するように工夫することも大切です。

毎日のたった少しの時間でもホッとする自分の時間をつくるなど、リラックスタイムを作ることもおすすめします。

また、授乳期には次の妊娠をしないようにするため、体が自然にプロラクチンという排卵を抑制するホルモンを分泌します。
しかし授乳期が終ると自然に減っていくようになるのが一般的で、授乳が終ってもこのプロラクチンが減っていかない場合は薬でこのホルモンを下げることになります。

加齢

一人目より二人目の方が当然女性の年齢は高くなりますが、パートナーの年齢も同時に高くなります。
精子も卵子も老化すると考えるべきでしょう。

年齢が上がるほど卵子、精子の質が低下し、細胞分裂時にDNAの正しい書き換えができず、トラブルを持った卵子や精子が作られるリスクが高まります。

多くの場合、死滅したり受精できなかったりすることが多く、たまに受精できても着床までなかなか至りません。

そしてやっと受精できても流産する可能性も高くなり、もし出産できても障害や奇形というトラブルを抱えてしまうことも。
つまりほとんどは不妊の原因となってしまうのです。

ちなみに卵子や精子の老化を防止するためには、男女ともしっかりとした睡眠、適度な運動などの生活習慣も大切です。
男性も30歳を過ぎるとどんどん精子の老化が始まると言われており、ビタミン・ミネラル不足は卵子・精子の老化を促進してしまいます。

そのために妊活に重要なのは卵子・精子のアンチエイジング。葉酸サプリなどはカップルで摂取するなど卵子、精子の老化を防ぐようにしましょう。