食生活から見直す不妊対策とは

妊娠を希望しているのになかなか妊娠しないカップルや夫婦は珍しくありません。
産婦人科で念のために検査してみても特に男女とも何も問題がないということも中にはあります。

そんな時には不妊改善のために夫婦で食生活を見直すことも大切です。

不妊と食事の関係

妊娠したいと考えてから1年以上赤ちゃんができなかったら不妊という診断が下ります。それでも特にはっきりした原因が分からないということも。
そんな時には食事内容や食生活が大きな影響を与えているということもあるので是非普段の食事を見直してみましょう。

栄養のバランスが良い食事は、妊娠のために重要なことがたくさんあります。
男性も女性も栄養のバランスの悪い食事をしていると、妊娠体質する栄養素を十分に体内に送ることができず不妊の原因に。不妊は今や女性だけの問題ではありません。

まず、男性は精子、女性は卵子の質が悪くなることで妊娠しにくくなります。
精子と卵子の状態が不完全だと仮に受精しても着床しなかったり、その後すぐに流産してしまうことも少なくありません。

つまり、妊娠するために、そして健康な赤ちゃんを出産するためには、夫婦同時に食生活を改善することが大切になります。

不飽和脂肪酸

不飽和脂肪酸はご存じのとおり、悪玉コレステロールを減らして免疫アップにも効果があり、妊娠しやすくするためには必要と言われています。

人体内では産生することはできないので、食事からの摂取となります。不飽和脂肪酸はオリーブオイル、べにばな油、ゴマ油、エゴマ油などの植物由来の油がおすすめです。

植物性タンパク質

動物性タンパク質が多い欧米型の食事から、植物タンパク質を十分摂ることのできる和食を食べるように意識しましょう。
コレステロールが低いため動脈硬化などの予防にもなります。
そして、疲労回復にはアミノ酸摂取を促進し、ホルモンバランスの調整にも働いてくれます。

また、妊娠してからも糖尿病や高血圧などの予防にもなります。他にも胎児は良質なアミノ酸がとても重要です。

そのため、妊娠しにくい女性も男性も植物性タンパク質を積極的に摂るようにしましょう。
例えば納豆や湯葉、きな粉、豆乳、豆腐などの大豆製品や、アーモンド、カシューナッツ、落花生なども適量摂取すると良いとのことです。

葉酸などビタミンB群、亜鉛、鉄分、カルシウム

妊娠するまでの精子や卵子が正常に産生されるためにも、“葉酸などのビタミンB群、亜鉛、鉄分、カルシウム”のビタミンは重要と言われています。
特に葉酸に関しては厚生労働省も推奨しており、葉酸(ビタミンB9)を妊娠3カ月前から摂取することで、胎児の先天性の異常や流産の原因が大きく抑えられるとも言われています。ビタミンB群は胎児の神経や脳の成長には欠かせない栄養素です。

そして、亜鉛は卵胞の成熟に影響を与え、受精卵の分割を正常に行うための栄養素なのです。鉄分やビタミンB群、葉酸は血液を大量に作ることにも大きく関係していると言われていますが、妊娠のためには絶対に欠かせない栄養素なのです。

ビタミンB群や葉酸(ビタミンB9)などは、レバーやウナギにもたっぷり含まれていますが、摂りすぎないことが重要です。
緑黄野菜は過剰摂取による体調不良は起きにくいと言われているため、できるだけ多く摂取するように心掛けるといいでしょう。
鉄分や亜鉛は牡蠣やレバー、牛肉、アサリなどに多く含まれています。

以上のことを意識して、不妊改善のために食事から改善していくことをおすすめします。
食事で摂取することが難しい場合は葉酸サプリなどで栄養を補うことも大切です。